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このコラムでは小説形式で指導現場における先生と生徒のやり取りをご紹介したいと思います。ぜひ実際の指導現場を想像しながらご覧ください。
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「よろしくお願いします」
高校二年生、ダイチくん。
いわゆる草食系。有名進学校に通ってる。
え?
中高一貫のあそこか。ほんとに有名だぞ。
東大合格者も毎年50名くらい出してるよね。
男子校だっけ?
「はい。」
女の子がいないとちょっと物足りないでしょ。
「いや、気楽でいいですよ。」
そうなんだ。
でも、授業内容が難しそうだね。
「英語が、次のテストで赤点だと留年か転校です。」
いや、落ち着いて説明してる状況じゃないよね。
テストまでそんなに時間がないじゃない。
他の教科はそれほどピンチじゃないのが救いだね。
今までも英語は良くなかったってことかな?
「中学のころは直前でやっても留年ピンチはなかったですけど。
高校からはやばくて。」
高校では、周りの子は自分よりも勉強してる?
「そうですね。
多分もう笑えるくらい差がついてると思います。」
みんなどのくらいやってるって?
「時間的には解らないですけど、みんな要領よくやっていて。」
そうか。
じゃあ次のテスト範囲のところを見せてみて。
お、学校でテキスト作ってるんだね。結構難しいね。
出典が国立上位校の過去問か。
学校でも、さすがにこれを楽勝って言ってる子は少ないでしょ。
「はい。予習のときはみんなキツイって。」
でも、テストではみんなできてるってか。
「そうなんですよ。」
ただ、テスト内容を見るとどこから出題されるのかがわかるね。
授業は寝ないで受けてる。
「ウチの学校は、あんまり寝る雰囲気じゃないです。
僕も手は動かしてる感じです。」
それは良かった。
さて、それでも時間の余裕はない。
何をやる必要があると思う?
「いや、もう色々だと思います。」
まずは、学習範囲を限定するんだ。
赤点回避のために確実に得点できる部分だけにフォーカスしよう。
そしたら以下5つの点に考慮しながら進めていくよ。
●学校のテストの出題形式、傾向を把握する。
●過去のテストで答えられなかったものを把握する。
●テスト出題問題と配布プリント問題との相関関係を調べる。
●点数を取りにいくところを決める。
今回は時間が限られている。
さらに目標は赤点である30点をクリアすることだ。
応用はひとまずおいて、暗記事項を中心にするべきだね。
●暗記は反復して確認。
きちんと覚えるといっても、勉強の習慣がついていないと、何をしていいか解らない。
できれば自分で確認できるテストを作るべきだ。
といっても作業はシンプルでいい。
1、出題箇所を含んだページをコピー。
2、コピーのなかで出題箇所を修正テープで消す。
3、5枚程度コピーする。
4、1日1枚、テストとして空所を書き込み、その後テスト直しをする。
これを5日繰り返す。
大事なことは、
過去のテスト出題問題から先生の思考を把握することだ。
そして、
膨大な試験範囲の中から出題箇所を特定してそこに徹底的にフォーカスする。
あとは、
とにかく何度も何度もチェックするんだ。
一発勝負であとがない。
しかもテストまであと10日間しかない。
付け焼刃だけど、これで無事テストを乗り越えたら、
基礎力からきちんと固めていこう。
いいかい。
とにかく30点。
赤点を回避するんだ。
退学とか転校はシャレにならないぞ。
お母さんもお父さんもダイチくんのことをとても心配してるんだよ。
さぁ、一緒にがんばるぞ!
つづく。
LFLの家庭教師では、赤点・退学対策もしています。
赤点でも大丈夫です。
安心してご依頼いただければと思います。
ダイチくんは実際の生徒さんをモデルに脚色を加えて描いています。
この生徒さんは無事に卒業し、自分のやりたいこと(学びたいこと)を見つけ、
理系の国公立大学に現役合格いたしました。
迷走するお子さんのやる気を引き出し、
お子さんがしっかり学べるように丁寧に指導いたします。
お母さま・お父さまがあきらめたら最後です。
お気軽にご相談いただけたらと思います。