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このコラムでは小説形式で指導現場における先生と生徒のやり取りをご紹介したいと思います。ぜひ実際の指導現場を想像しながらご覧ください。
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有名進学校のダイチくん。
前回のテストでは赤点をまぬがれた。
まずはおめでとう。
「ほっとしました。」
それは僕もだよ。
前回は急場しのぎで教えたけど、よく頑張ったね。
「英語であれほど真剣になったのは久しぶりです。」
まあ、後がなくなってからより、
普段からやっていたほうが効率がいいものだからね。
じゃあ、これから受験を見据えて学習していくということでいいかな。
「はい。お願いします。」
まず、君の場合は難関大志望という前提がある。
大まかな方針は、次のものだ。
・単語
単語、熟語は、学校で指定されているものをつかう。
君の場合は繰り返しが足りていない。
小テストの直前に見てその場しのぎじゃ、記憶に残っているわけはないよね。
必要なら、ペース作成やチェックを行っていくよ。
宿題というより、日課だと思って欲しい。
「わかりました。」
・長文演習
まずは、文法、語法を完成させる。
もちろんその中で、長文問題に必要な力も付けていくことになる。
なんとなく訳が作れるかどうかを現段階でやっても仕方がないので、
長文読解専門の練習は後に回す。
「はい、文法と語法ですね。」
・文法
自分の解っていないところのみをノートにまとめる。
目標は3~4ヶ月で完成。
復習をきちんとやって、無駄を少なくしなければならない。
「が、がんばります。」
文法は去年まで学校で使っていたという難易度の高い問題集を使って進めることにする。
ポピュラーなものなので、僕も何回も使ってきたのでペースを組み立てやすい。
学校では一通り終わった?
「はい、今は問題演習の問題集です。」
そのままだと、どこをどのくらい理解していないかを把握できないよね。
こちらの学習では、問題を解くことで足りないところをあぶりだそう。
できなかった問題は印を付けて、繰り返し解く。
同時に、僕のほうで君の不足部分を把握して教えていく。
関連した語法なども、受験に必要な全範囲をカバーするので、専用のノートにまとめてもらう。
理解や暗記が完成している部分は書かないで良い。
ただし、文法は、一つの項目が別の項目とつながっているから、
全体を掴んでいなければ、それは完成していないとする。
だから、まとめノートの対象になる。
最終的にこれが君用の参考書になるんだ。
問題を再度解くとき、今後の模擬試験や過去問で、
文法や語法の正解はほぼこのノートを見れば解る、というレベルのものにするよ。
僕が同じ解説をし始めたら、君が指摘して説明できるようになるのがベストだね。
「僕にできますか。」
ちゃんとやるかぎり、できるよ。
じゃあ、さっそく問題に取りかかろう。
赤点をまぬがれたダイチくん。
いよいよ受験本番に向けて本格的な勉強がスタートするのだった。
つづく。
・・・いかがでしたでしょうか。
ダイチくんのような有名進学校に通うお子さんは、
中学受験のときにそれこそ猛勉強した経験を持っています。
そのため、勉強の流れ、は体得しているケースが多いです。
ダイチくんに足りないのは、
より具体的な勉強のやり方です。
また、それをうまくリードしてくれる先生の存在です。
今の自分に合ったやり方を提示されるだけで大きく変わります。
中学受験のときもそのように先生に指導されながら勉強してきたからでしょう。
やることが明確になればがんばれるのがダイチくんのタイプです。
そのため、上記のように事細かな指示していくことで飛躍的に成績が伸びます。
LFLの家庭教師では、有名進学校で赤点・退学スレスレだったお子さんも飛躍的に伸ばしています。
お気軽にご相談いただけたらと思います。