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このコラムでは小説形式で指導現場における先生と生徒のやり取りをご紹介したいと思います。ぜひ実際の指導現場を想像しながらご覧ください。
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難関校目指して闘志もほのかに見えてきたダイチくん。
草食系やってます。
英語の長文読解で、内容がなかなか頭に入ってこない。
それには、興味を持って読むことが大切だ。
テクニックとして先の展開を予想しながら読む。
さて、実践だ。
このあたりまで、直訳でいいから訳してみて。
「『ギリシャ神話では、さまざまなヒーローが活躍する。』」
はい、この次の展開、どうなるかな。
「え－？物語じゃないから、展開も何も。」
そうかな。僕ならたとえば、
・トロイア戦争の話。
・あ、シュリーマンの話？
・星？天体系の理系の話
「じゃあ、ギリシャ以外の神話についてとか･･･」
そうそう！それもありうるね。
じゃあ、読み進めていこう。
「えー、『神話の中の女性が洗濯をする描写がある。洗濯は古代から重労働だったようだ。
一方、現在、機械が自動的に服を洗う。』･･････。」
･･････。
あー、はずれだね。
二人とも。
「なにこれ。」
･･･僕もちょっと意表をつかれたよ。
と、とにかく洗濯機の話になるらしい。
そこで、つぎの展開を予想してみよう。
「いや、もう何も信じられないです。」
じゃあ、僕から。
・古代の洗濯技術の話にもどる。
・洗濯機の発明された経緯。
・筆者が洗濯を使っていて･･･なんか考えるとか･･･ええと。
「洗剤が環境汚染とか。」
おお！何でそんな発想が？
「いや、別の模試で環境論多いなと思って。」
そうか、理系の話題はけっこう出来てたよね。ダイチくん。
はい「汚染」
「pollution」
じゃあ「多様性」
「diversity」
うんうん。成長してるね。
「で、次の展開行っていいですか？」
ん？ああ、はい続けちゃってください。
「『家事が簡単になったので、女性たちはそれ以外の時間を持つことが可能になった。
ところが企業での女性は、いまでも男性より少ないパーセンテージである。』･･････。」
･･････。
「はずれじゃないですか。」
この筆者、何でギリシャ神話の話をしたんだ？
「訳わかんないです。」
変なの。ジェンダーの話がメインなんだね。
･･････と、まあこんな感じかな？
「え、何がですか？」
英文読解の内容。
頭に入ってきたでしょ。
「あ、おお！」
先の展開を予想しながら読むと頭に入りやすいんだ。
自分自身に対して、文章の内容に興味を持たせることは、工夫次第で出来る。
いつもこんな風にやっていると、試験では時間がなくなるけどね。
一人で長文を勉強していて、砂漠か荒野を歩いている気分になったら試してみて。
ほとんど読まずに問題を解いても下積みの勉強にはならないからね。
「わかりました。」
苦手なことも工夫で楽しく。
長文も、しっかり学習していきます。
あきらめずに持続だよ。
つづく。
・・・いかがでしたでしょうか。
その後、ダイチくんは無事に理系国公立大学に現役合格。
赤点・退学寸前の状態から見事逆転合格を果たしました。
お母さまもお父さまも最初はハラハラドキドキ。
一時期は先生も心配ばかりでした。
でも最後はきちんとやってくれました。
先生と一緒に学習したことは一生の宝もの・財産です。
きっとこれからの大学生活や社会人生活でも生きてくることでしょう。
LFLの家庭教師では、赤点・退学寸前でのご依頼でも大丈夫です。
迷走するお子さんと丁寧にコミュニケーションを図りながらしっかり導いていきます。
お気軽にご相談いただけたらと思います。
