「うちの子、家で勉強する習慣がないんです」
「息子が家で机に向かっているを見たことがないんです。」
よく保護者の方からこのようなご相談をいただいています。
そこで、このコラムではこのご相談へのアドバイスをしたいと思います。
「毎日、1分間勉強しよう!」
まず結論から申し上げます。
自宅学習する習慣のないお子さんには、
次のようにアドバイスすることが多いです。
「毎日、1分間勉強しよう!」
そうすると、
たいていのお子さんは、
「え?1分でいいの?」
と拍子抜けします。
おそらく、
「1日1時間勉強しなさい。」
「1日2時間はやらないと。」
と言われ続けているからでしょう。
学校や塾や家庭教師の先生や親から言われている
時間数ととても大きなギャップがあるために拍子抜けするわけです。
私はむしろこのギャップを狙ってこのアドバイスをしています。
なぜこんなアドバイスをするのか?
そうすると、お子さんは
「1日1分だったら・・・やってみようかな。」
と前向きな気持ちでこのアドバイスを受け入れられることが多いです。
毎日勉強する習慣のない子にとって大事こと。
それは、
●とにかく心理的なハードルを下げること
これにつきます。
「1日1時間なんてムリだ。」
と思ってしまうんですよ。こういう子は。
だから、ハードルを思いっきり下げるわけです。
でも、よくよく考えてみてください。
1分って言ってもバカにならないんですよ。
お子さんは、
- 1分だけでも勉強しようと気に掛ける
- 今から1分やろう!と思う
- 椅子に座る
- 机に向かう
- 教科書や問題集を探す
- ノートを開く
- ペンを持つ
など。
これだけのことをするわけです。
0分だと、これすらもやりません。
これは大きな進歩だと思いませんか???
継続って大事です。
まずは1分でもいいんですよ。
とにかく毎日続けることに価値があります。
実際に、1分間だけで勉強が終わったとしても
お子さんに向かって絶対に文句を言わないでくださいね。
むしろ褒めてあげてください。
0分が1分になったのはスゴイことです。
もしかしたら、そのまま
- 5分間勉強できることもあるかもしれません。
- 1分やるつもりが10分になることがあるかもしれません。
- 1分やるつもりが30分になることがあるかもしれません。
- 1分やるつもりがいつのまにか1時間になることがあるかもしれません。
1分間勉強する、ということはそういうチャンスがあります。
0分ではそういうチャンスすらもありません。
0分は0分です。
そもそもやらないわけですから時間が伸びることもありません。
まとめ
「うちの子、自宅学習する習慣がないんです。」
という相談はとても多いです。
そういうお子さんには、
「毎日1分間勉強しよう!」
と声を掛けてお子さんの気持ちのハードルを下げることから、
スタートしてみてはいかがでしょうか。
そして、毎日の勉強習慣が付き始めてから、
「毎日30分勉強しよう!」
「毎日1時間勉強しよう!」
と少しずつ長時間になるように導くことが大事です。
これは私がプロ家庭教師として、実際にお子さんや保護者様にアドバイスしている内容のひとつです。
参考にしていただけたらと思います。
LFLの家庭教師では
お子さんの気持ちを考えながら、
挑戦してみようと思えるハードルを課しています。
そうすることで少しずつ理想状態に近づけていくのです。
最初から理想的な状態をお子さんに押し付けることは簡単です。
そして、それを実現できないお子さんの責任にすることも簡単です。
しかし、これを教育的と言うのにはほど遠いのではないでしょうか。
指導とは、ある目的・方向に向かって教え導くこと、と辞書にあります。
教え導くことが大事です。
押し付けることではありません。
お子さんを理想状態に近づくように一つずつ指導します。
一つずつ教え導いてまいります。
お気軽にご相談いただけたらと思います。