お子さんの勉強へのやる気を引き出すためには、様々なアプローチ方法があります。
今回は、そんな数あるアプローチ方法の中から、模試難易度の差を利用したモチベーションアップ指導法についてご紹介しますね。
模試の選び方って?
あなたは、どのようにしてお子さんの模試の選定をされていますか?
「なぜ、その模試を選んだのですか?」
「△△模試にせず、××模試にした目的を教えて下さい」
と聞かれたときに、どのように答えますでしょうか。
「塾で勧められたから…」
「学校にパンフレットが置いてあったから…」
「有名な模試だから」
そんな理由で模試を選んでいる方がとても多いです。
模試の活用法については、書籍などでも度々登場します。
しかし、それらで紹介されている模試の活用法は、一般的には、
- 模試を受ける前の心構え
- 模試そのものの受け方
- 模試を活用した復習方法
- 模試偏差値の見方
といったように、特定の模試を受けることを前提とした活用法が紹介されています。
たくさんある模試の中から、どのように考えて選択するのか、その選択方法について紹介されているものがないのが現状ではないでしょうか。
模試選択の基準のひとつとして…
そこで、今回は、模試を選択するひとつの基準をご紹介します。
私がプロ家庭教師として提案する模試選択基準のひとつに、お子さんの勉強へのやる気アップを目的とした選び方があります。
どういった模試を選ぶとお子さんの勉強へのやる気があがりやすくなるのか、最優先に考えて受ける模試を選定するのです。
大事なことは、
- 「お子さんの性格」と「模試難易度」とのバランス
で考えることです。
バランスといっても…お子さんの性格を変えることはできないので、受ける模擬試験を変えてバランスを取ることになります。
つまり、お子さんの性格に合わせて、模試の選定を考える、ということです。
性格にあった模試を選ぶってどういうこと?
この2つの関係について、単純に考えるために、次の2人を例に考えてみましょう。
- Aくん:ある集団内において、上位にいるとやる気になるタイプ
- Bさん:ある集団内において、下位にいるとやる気になるタイプ
*ある集団とは、学校でも塾でもどちらを想像して頂いても構いません。
そこで、私はそれぞれのお子様に、下記のようにお勧めします。
- Aくん:難易度の低い模試を勧める
- Bさん:難易度の高い模試を勧める
Aくんの場合、上位にいるとやる気になります。
そのため、難易度の低い模試を受けてもらうことによって、高い偏差値を意図的に出すようにします。
そうすることでやる気を引き出すわけです
逆に、Bさんの場合、下位にいるとやる気になります。
そのため、難易度の高い模試を受けてもらうことによって、低い偏差値を意図的に出すようにします。
そうすることでやる気を引き出すわけです。
家庭教師の場合は、業界の特性上、Aくんのようなお子さんが多くいます。
そのため、難易度の低い模試を勧めることがほとんどのケースと言えるでしょう。
それによって、実際にその模試の結果を根拠にしながら
- 褒めてあげること
- できる自分を見せてあげること
を容易に行うことができるのです。
先日も、LFLの家庭教師で担当するお子さんに、今までは考えられないようなビックリするほどの高い偏差値を見ることができました。
彼は、
「先生、すごいよ!こんなのはじめてだ!」
と、とてもうれしそうです。
「そうだよ。やればできるんだからがんばろうね」
とお話し、その後の勉強への取り組みにとてもいい影響がありました。
根拠のない励ましよりも数字を使った励ましのほうがよい
このようにして、多くの場合は、難易度の低い簡単な模試を選択し、今までお子さんご自身が見たことのないような偏差値を取らせることで、日ごろの頑張りを認め、褒める機会を意図的に用意して、やる気アップを図ることができます。
お子さんも根拠のない励ましや褒め言葉よりも、実際に数字として表れた成果を目に見ながらの励ましや褒め言葉のほうが自信を持ちやすくなり、やる気アップに繋がりやすいのです。より難易度の高い模試は、お子さんがさらなる高みを目指したいと考えるようになってからでもよいかもしれません。
本来なら、偏差値は、模試が異なれば、その数字の意味合いが異なります。
しかし、お子さんがそれを知らないことをうまく利用して、意図的に勘違いを引き起こし、やる気アップを狙います。
まとめ
模試難易度の差を利用した模試選択は、お子さんのモチベーションアップにとても有効に働きます。日々の学習への動機が高まり、さらに向上心が芽生えていくに違いありません。
LFLの家庭教師では、お子様の現状を詳細に把握したうえで、お子さんの性格にあった最適な模試をご紹介できるよう尽力しています。
お子さんが一生懸命がんばれるように、常にモチベーションアップできるようにサポートさせていただいています。
お気軽にご相談いただけたらと思います。