大学で何をしたいの?
「大学で何をしたいの?」
「将来どうなりたいの?」
と尋ねても、困ってしまう高校生が多いです。
あなたのお子さんはいかがでしょうか。
今まで自分の将来について考える時間や回数が少なかったのでしょうか。
私たちはそんな夢や目標が曖昧なお子さんに対しては、自分の将来像を考えてもらう機会の頻繁に設けるようにしています。
このコラムでは、将来像を考える上で重要な学部・学科選びの2つのアプローチと後悔のない大学選びをするための留意点について、ご紹介したいと思います。
学部・学科選びの2つのアプローチとは?
学部・学科を選ぶときのアプローチ方法は大きくわけて2つです。
- 1:今現在のお子さんの興味をより深く学べる学部・学科を探す
- 2:すべての学部・学科を比較しながら探す
1:今現在のお子さんの興味をより深く学べる学部・学科を探す
今まで生きてきた人生の中で何も興味がありません・・・というお子さんはまずいません。
どのお子さんも何かしら興味を持ってます。たとえ学校の勉強が嫌いでも、部活動が好きなお子さんもいるでしょう。友だちと遊ぶことが好きなお子さんもいるでしょう。ゲームが好きなお子さんもいるでしょう。
そういった今現在の興味をより深く学べる学科から検討しはじめます。お子さんが興味を持つ内容を専門分野として勉強・研究できる学科が必ずあります。(もし存在しなければお子さんがその分野の先駆者になります…)
2:すべての学部・学科を比較しながら選ぶ
HPや書籍などの情報などにアクセスしながら、網羅的・全体的に調べていきます。私からは、お子さんとの普段の会話や、お子さんの反応を見ながら「こういうのはどう?」「〇〇について学べる学科もあるよ」と、提示することもあります。その上で、お子さんの興味を示した学部・学科について掘り下げます。
研究室まで調べれば失敗しない
興味のある学部・学科について調べたら、その学部・学科を持つ大学を調べ、さらにはその大学にある研究室まで調べます。研究室で実際にどんな研究をしているのか、その研究内容が自分の興味とマッチしているのかまで確認しておけば入学後に後悔する可能性が低くなります。
まとめると以下の1~4の流れで進めます。
- 1.本人の興味⇒2.学部・学科 ⇒ 3.大学 ⇒ 4.研究室(教授の専門分野)
- お子さんの興味のあることは何か?
- 興味のあることをより深く学べる学部・学科はどこか?
- その学部・学科を持つ大学はどこか?
- その大学にはどんな教授がいて具体的に何を研究しているのか?
本人の興味を起点として、大きな枠組みから小さな一個人の研究者がやっている内容まで細かく調べます。
ここまで調べ上げた上で、大学のオープンキャンパスに参加し、実際に興味を持った教授の研究室に足を運んで、教授と話したり、所属している学生さんとお話しするのです。そうすれば、大学入学後のイメージがより鮮明になりますし、失敗しない受験校選びとなるでしょう。
興味がない学科に実は興味があり、興味のある学科に実は興味がないかも!?
ここで留意点を2つあげます。
よくあるケースですのでこの2点に留意したほうがよいです。
- 実は興味のなさそうな学部・学科にお子さんの真の興味があった
- 実は興味のあった学部・学科の詳細を調べてみると興味のない内容だった
ということが往々にしてあります。
お子さんの興味とは関係なさそうな学部・学科に、実はお子さんの興味にぴったりの分野があるかもしれません。また興味があると思った学部・学科を調べてみると、お子さんが勝手にイメージしていただけであって、自分の思うような学部・学科でなかった、ということもあります。
大学に入学してからでは変更することが大変に難しいです。ミスマッチを防ぐためにも事前に入念に調べておく必要があります。
最初から、
「〇〇学科しか興味がないから。」
と狭く考えず、まずは広く浅くいろいろと調べてみることからはじめるとよいでしょう。上記の1~4の流れで調べてみた上で、結果的に、最初の興味と変わらないのであれば、お子さんのその興味はホンモノです。お子さんはそれに対して真に興味を持っていると言える、のではないかと思います。
今現在の教科の得意・不得意で将来を決めない
大学進学するとき、理系・文系はもちろん、大学卒業後の就職・仕事まで考える必要がありますので、今現在の教科の得意・不得意だけで決めるのだけは避けたいところです。
今現在の得意・不得意な教科をもとに将来の進路を決めるのではなく、将来の希望の進路を決めた上で、その夢・目標を実現できるように得意教科をさらに伸ばし、不得意教科を克服する、と考えるほうがよいでしょう。
もしお子さんが、
「大学で何したいの?」
「将来どうなりたいの?」
と尋ねても、困ってしまうようなら、早めに進路指導をスタートさせましょう。
「大学で何したいの?」「将来どうなりたいの?」を考えることはとても大切で、日々の勉強における強い動機・目的意識を持つことにもつながります。もしあなたのお子さんが勉強に意欲的になれていないのだとしたら、その原因は将来の進路・イメージが曖昧だからかもしれません。
まとめ
LFLの家庭教師では、このような進路指導のお手伝いもしています。
目先の勉強に力を入れるためにも将来の夢・目標を鮮明にイメージすることが重要です。
お気軽にご相談いただけたらと思います。