授業中になぜノートをとるのか?
「本人も一生懸命勉強しているのですが、なかなか成績が…」
まじめで、授業のノートもばっちり書き写し、さらにはノートの清書までしている祐輔くん(仮)。勉強はしっかりしているように見えます。しかし成績は思うように伸びていきません。
さて、何が問題でしょうか?
今回は、勉強しているのになかなか成績が伸びない子が陥る罠についてお話しします。
ノートを取ること自体が目的に
祐輔くんからよくよくお話を聞いてみると、どうも祐輔くんはノートを取ること自体が勉強の目的になっているようです。
授業中はノートを写しているだけ。
自習中もノートを清書しているだけ。
試験前にノートを見直すときも、漫然と見ているだけ。
覚えようと意識していない状態です。ノートを写し、清書し、そして、見返すこと、それ自体が復習だとさえ思っています。これでは成績は伸びません。
ノートは単なる手段であり目的ではない。
一見、傍から見ると、一生懸命勉強しているように見えます。ですので、周りの人からはがんばってるな、と思ってもらいやすいのが彼のようなタイプの勉強の特徴です。
ですが、このままの姿勢を変えずに勉強を続けてしまうと、時間のみが大量に浪費されてしまうでしょう。そして、いつまでたっても結果が伴わないでしょう。そのうち、やる気もそがれていくでしょう。
だから彼のようなタイプには、
「もっと勉強時間を増やしなさい」
といったアドバイスは全く意味を成しません。むしろ効果が出ないことに余計な時間ばかりがかかるので逆効果といえます。
そもそも勉強はノートを取ること自体が目的なのではありません。ノートを使って、覚えること、理解することが主な目的のはずです。
- ノートを取りながら覚える癖を身に付けましょう。
- ノートを取りながら理解する癖を身に付けましょう。
ノートを取るときには、この2つを意識するだけで結果はガラッと変わります。
たとえば、「ノートを取るときは、大事なところについては、一旦ノートから目線を外した上で、ノートに書いたことを言ってみる」、「ノートを清書するときには、大事なところは何度も同じところに書く(字が何重にも上塗りされて太くなる)」といったひと工夫を加えるだけで頭に入りやすくなります。
はじめのうちはこのようなことを意識的に行うとよいでしょう。
何のためにノートを取っているかお子様に再確認を。
ここであなたのお子様のことを思い浮かべてみてください。直接聞いてみてもよいかと思います。
お子様は、何のためにノートを取っているのでしょうか。祐輔くんのように、ノートを取ること自体が目的になっていませんか。見せかけだけの勉強法になっていませんか。
LFLの家庭教師ではこのようなところもチェックしています。学校や塾でのノートの取り方などもアドバイスしています。結果的に、それが成績の向上につながることを知っているからです。
お気軽にご相談いただけたらと思います。
WRITTEN by SAITO