結果をどう受け止める?
「ケアレスミスだから、本当はあと10点高かったのに。」
「今回はたまたまできなかっただけだよ。」
テスト結果が返ってきたときに、このように言い訳をするお子さんさんが多いです。
この言葉から
「結果に対する認識が甘いなぁ」
という印象を私はいつも受けています。
結果をどのうように捉えるか、はとても重要です。
今回は、この結果に対する捉え方の違いによって、どのように成績が違ってくるのかをお話ししたいと思います。
4人のケースで考えてみよう。
ここに、Aくん、Bくん、Cくん、Dくんの4人のお子さんがいます。
みんな、今日は数学の勉強をしています。
先生が、ある参考書の1問を選んで解かせてみました。
そして、先生が採点をしたところ・・・
- Aくんは、計算ミス。
- Bくんは、計算ミス。
- Cくんは、解き方の方針が見つけられず。
- Dくんも、解き方の方針が見つけられず。
誰ひとりとして正答を出すことはできませんでした。この結果を見て、Aくん、Bくん、Cくん、Dくんは、それぞれ以下のように思います。
- Aくん:「まぁ、解き方はわかってたわけだし、次はミスしないでしょ。これは解けたことにしよう。」
- Bくん:「計算ミスでも5点は5点だ。今回は符号の不注意で間違えてしまった。次回からは気を付けよう。」
- Cくん:「なんだ、こんな簡単な問題だったのか。まぁ、仕方ないか。もう少し考えれば気づいたはずだ。」
- Dくん:「やり方は簡単なのに、わからなかったな。ポイントをおさえて、解けるように練習しておこう。」
このように、AくんとCくんは、結果に対して甘さがあります。
対して、BくんとDくんは「できなかった」という結果から、次こそはできるようにと、次の行動を考えています。
この違いは大変に大きな違いです。
次のテストの結果は?
では、この違いが今度どのような影響を及ぼすでしょうか。
後日、先生がまたテストを実施しました。
結果は・・・
- Aくん、計算ミス。
- Bくん、完全正答。
- Cくん、解き方の方針が思い出せず。
- Dくん、完全正答。
BくんとDくんは完全正答を出すことができました。
Aくんは前回同様に計算ミス。
Cくんも前回同様に解き方の方針が思い出せず、でした。
BくんとDくんは結果をしっかり受け止め、次に備えて行動していたのでできるようになっています。
伸びる子と伸びない子の特徴の違いとは?
ここで、成績が伸びにくい子、伸びやすい子の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
①成績が伸びにくい子(Aくん、Cくん)
- わかっているつもりになっている
- 結果をきちんと受け止めておらず軽く考える癖がある
という特徴があります。
ひと言でいうと、結果に対する認識が甘い。
②成績が伸びやすい子(Bくん、Dくん)
- 正確に、スムーズに思い出せるまで記憶する
- わからない部分はないか突き詰めて、練習する
という特徴があります。
ひと言でいうと、きちんと結果を受け止めて反省し次の行動に繋げています。
あなたのお子さんはどちらのタイプでしょうか?
「結果をみて、どう思うのか」はとても重要です。結果の受け止め方の違いでその後の伸びに大きく影響します。
まとめ
LFLの家庭教師では、伸びるお子さんのように、結果ときちんと向き合うように指導しています。
そして、次の行動に繋げられるように一緒にお子さんと考え行動を促しています。
言い訳ばかりで事実をしっかり受け止めずに、伸びないままのお子さんは本当に多いです。そんなお子さんがしっかり学習することができるようサポートすることが大切です。この思考習慣はきっと一生涯の財産になるはずです。
お気軽にご相談いただけたらと思います。