問題集選びに失敗すると、勉強嫌いになる確率が上がる!?
このコラムではプロ家庭教師の視点から考える問題集選びの最重要ポイントをお話します。この最重要ポイントを押さえるだけでも、大きな失敗をすることが少なくなるでしょう。
問題集選びに失敗すると、勉強嫌いになる確率が格段に上がります。
よくあるケースとしては…
有名な問題集を使う
↓
解説を読んでもわからないことばかりなのにその問題集を無理して使い続ける
↓
勉強嫌いになる
という流れです。これ本当によくあるんです。
お子さんを勉強嫌いにしないためのひとつのコツが、この問題集選びにある、と言っても過言ではありません。
私は、仕事柄、お子さんや保護者の方から
「いい問題集ありませんか?」
というご相談を頂くことが多く、このコラムではこの質問に対するアドバイスのひとつをご紹介したいと思います。
問題集の選び方を間違えている子どもたちは本当に多いです。
問題集選びを間違えると大きく時間を失うことになるだけではなく、もっとも致命的な勉強嫌いになってしまいますので、ぜひこのポイントを踏まえて適切な問題集を選んでいただければと思います。
ひとりでも多くのお子さんに知ってもらいたい内容です。
必ずお子さんと本屋さんに行って〇〇を読んで下さい。
早速、結論から。
私はよく次のようにアドバイスしています。
「本屋さんに行って、
自分のわからない問題の解説を読んで
しっくりくれば、それが自分にとって、いい問題集だよ」
原則論をお話しします。
すべてのお子さんにとっていい問題集というのはないです。
これは断言できます。
確かに、有名な問題集、著名な問題集はありますが、それらの問題集があなたのお子さんにとっていい問題集かどうかは別問題です。
くれぐれも有名な問題集だからと言って盲目的に信じ込んで、お子さんに合わないその問題集に膨大な時間を費やすことだけは避けるようにしてください。
問題集は”ある特定の学力層”を想定して製作している
私は全国の書店で3万部超も売れた、問題集執筆のお手伝いをしたことがあります(ひと学年100万人想定で33人に1人が購入。日本全国のその学年の1クラスに1人は購入した計算)。
コンセプト作りの初期段階、つまり、全くのゼロから問題集執筆のお手伝いをさせて頂きました。
問題集を製作する側の立場になって考えてみるとわかると思うのですが、問題集は”ある特定の学力層”をイメージして製作しています。
このくらいの学力を持っている…という前提を置いて、その学力を持つお子さん向けの問題集を制作するわけです。
つまり、問題の「選定」「配列」「量」「文字の大きさ」「フォント」「カラー」「構成」「ページ数」「挿絵」「コラム」など…問題集を製作する際に考えるありとあらゆること、それこそすべてにおいて、想定した学力層のお子さんにとって学びやすい問題集となるように制作するわけです。
当然ながら、解説も想定した学力層のお子さんに対する解説として執筆を行います。
問題集との相性は実は一発でわかる
ということは、ウラを返して考えてみてください。
お子さんが問題集の解説を読んでしっくりこないのであれば、お子さんの学力はその問題集で想定された学力ではないということがわかります。
一言で言うと、その問題集はあわないのです。
当たり前ですが、問題集にある解説は、その問題がわからない子に解説をするわけです。
なのに、しっくりこない、ということになると、解説ページに書いてある解説がお子さんにとっての解説になっていません。
これでは学習することができません。
だから、お子さんのわからない問題の解説を、お子さん自身に読んでもらってチェックするのが一番失敗しません。
念のために付け加えると、わかるところの解説を読んでもダメです。それはすでにわかっていることなのでチェック機能をはたしません。
「塾で指定されたから。」
「評判がいいから。」
「有名だから。」
という理由だけでその問題集に膨大な時間を費やすのは考えものです。
あくまでもお子さんにとってのいい問題集を選ばないと、やたらと時間ばかりかかってしまって学習がはかどりません。
そのうち勉強がイヤになってしまうこともあるでしょう。勉強嫌いになってしまうこともあるでしょう。
「本屋さんに行って、
自分のわからない問題の解説を読んで
しっくりくれば、それが自分にとって、いい問題集だよ」
ということをぜひ念頭に置いて問題集選びを行っていただければと思います。
プロ家庭教師がいれば背伸びした問題集でもOK
ちなみに・・・
- 自学用で使う問題集
- プロ家庭教師の先生と一緒に使う問題集
だと選び方の基準が大きく変わります。
先生と一緒に学習できる家庭教師スタイルなら、お子さんにとって、あらっぽい解説の問題集でも十分使えます。お子さんにとって、より難度の高い問題集を使いこなすこともできます。
それは問題集にある解説の不足部分を先生が補うことができるからです。
つまり、問題集の解説ページにある解説を、先生が解説できる環境が整うからです。
まとめ
「本屋さんに行って、
自分のわからない問題の解説を読んで
しっくりくれば、それが自分にとって、いい問題集だよ」
ということを念頭に置いて問題集を選びましょう。そうすれば問題集選びで失敗する可能性は低くなります。
お子さんにあったいい問題集を選ぶことが、学習をスムーズに進めていく上で大変に重要です。
LFLのプロ家庭教師では、お子さんの目指すゴールをよりよく達成するために、お子さんの学力状況を把握した上で、適切な問題集選びも行っています。一般論だけにとどまらず、あくまでもお子さんにとっていい問題集のご提案しています。
お気軽にご相談いただけたらと思います。