相談:「試験期間中に長時間集中して勉強できません。」
先日、私が発行しているメルマガ読者のお子さんから下記のご相談を頂きました。
「試験期間中に長時間集中して勉強できません。」
そこで、このコラムでは、試験期間中における勉強の時間数および質の確保について、私が実際に中学生の頃に実践していた”ひと工夫”について経験談をもとにお話したいと思います。
もしお子さんが同じ悩みを抱えているようであれば一度取り入れてみてはいかがでしょうか。
勉強時間を分割して、睡眠時間帯を前倒ししてみよう
一般的に、勉強時間数が伸びてくると集中力が落ちます。ですので、連続でずっと勉強し続けることは難しいことが多いです。
定期試験前日や試験期間中であれば、試験が午前中に終わることも多いので、意欲のあるお子さんなら次のような勉強スケジュールになっていることも多いと思います。
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★14時に帰宅 → 24時就寝 → 7時起床→・・・
10時間勉強 7時間睡眠
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しかし、長時間勉強に慣れていないお子さんの場合は帰宅後から10時間ずっと…というのは難しいです。特に普段長時間勉強していないお子さんにとってはなおさらです。
そこで、
- 勉強時間の分割
- 睡眠時間帯の前倒し
の2つを行ってみてください。
たとえば私の場合は次のように変更して試験前日勉強をしていました。
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★14時に帰宅 → 21時就寝 → 4時起床→7時学校準備・・・
7時間勉強 7時間睡眠 3時間勉強
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睡眠時間としては7時間で何も変わりませんし、勉強時間も前と同じで合計10時間、勉強しています。睡眠時間帯を24時~7時の7時間だったところを、21時~4時の7時間に変更をしただけです。
違いは・・・
前者は、10時間ぶっ続け。
後者は、睡眠時間を挟んで7時間+3時間で切り分けたことです。
7時間+3時間で切り分ける本質とは?
2つに切り分けた理由は、このようにすることによって、勉強時間が長くなることによる後半時間帯の集中力の低下を防ぐためです。
つまり、10時間ぶっ続けの後半3時間の勉強時間における勉強の質よりも、7時間+3時間と切り分けたときの後半3時間における勉強の質ほうが高い、と判断したからです。
また、私の場合は、14時頃に帰宅をすると、まだ時間があるから大丈夫、と油断する気持ちが出てきてしまい、結局、夜までダラダラと普段は見れないテレビ番組を見てしまう、ということが何度かありました。
そこで、そうならないための対策として、あえて睡眠時間を前倒しにして、その日にできる勉強時間数を減らし、勉強するように自分で自分を追い込んでいました。
時間当たりの質を下げないようにすること、が重要です。
とにかく1度チャレンジを。
以上を、まとめると、
- 10時間勉強→6時間睡眠
ではなく、
- 7時間勉強→6時間睡眠→3時間勉強
とったようなスケジュールを組んで勉強してみてはいかがでしょうか。
意欲のあるお子さんであればやってみる価値があると思います。もしチャレンジしてみて自分にあいそうだったらこれからも継続して取り組んだらよいですし、あいそうになければまた別の方法を考えましょう。
お子さんによって合う合わない、はありますので、気になった方法については何でもチャレンジしてみることが大事です。
では、意欲の低いお子さんにはどうしたらよいか?
LFLの家庭教師では、お子さんに勉強スケジュールのアドバイスもしています。
上記の変更案については、勉強意欲の高いお子さんに対するアドバイスですが、もちろん勉強意欲の低いお子さんに対するアドバイスもお子さんに合わせて、ムリのない範囲で行っています。
たとえば、どうしても帰宅後にだらけてしまう…というお子さんがいます。
そういったお子さんの場合については、帰宅後すぐに(できれば30分以内に)私たちLFL家庭教師が伺うような指導スケジュールを組むことをお勧めしています。
そうすれば13時以降の貴重な試験前日の時間をムダにせずに翌日の試験対策を行えるからです。夜の時間帯を自分で勉強する時間として確保すればよいでしょう。
過去の指導経験上、この方法でプラス20点~30点程度上乗せできることが多いです。前日指導あり・なしの得点差は非常に大きいと感じています。
意欲の低いお子さんにはこのような現実的な指導を行って試験の点数を上乗せしてしまって、お子さん本人をその気にさせてしまったほうが、今後の勉強意欲を引き出しやすくなります。
もしお子さんの成績のことでお悩みでしたらお気軽にご相談いただけたらと思います。