漢文を英語と関連付けて学ぶ?
中学生・高校生のお子さんに多いのが、英語は英語、漢文は漢文、などというように、科目ごとに切り離して考え、それぞれを別々に学習する方法です。
実はこれは無駄が多いのです。
漢文と英語には関連性があるんですよ。
あなたは漢文と英語の関連、と聞いて何を思い浮かべますか?
今回は、英語をベースとして、英語に漢文を学習する方法についてご紹介します。
別々の科目のように見えますが、関連付けることで、要領よく漢文の学習を進めることができます。
英語が得意だけど、漢文が苦手のお子さんにお勧め。
特に、
「英語が得意で漢文が苦手・・」
というお子さんにはオススメの学習法です。
漢文と言うのは、学校でもあまり時間割が割かれていない科目です。
また、漢文の授業というと、漢字の読み方や句形を丸暗記させられ、体系的な理解を促すような指導をする先生が少ない、というのが実情です。
しかし、英語の基本的な知識と結びつけることで、最小限の労力で、漢文の理解を深めることができます。
語順が近い!?
実は、英語と漢文(古代中国語)というのは、語順において非常に近い部分があるのです。
例えば I love you. と
現代中国語の 我愛你。
ご存知の方も多いでしょうが、
「愛しています」という意味です。
S(主語)+V(述語)+O(目的語)という語順がぴったり一致しています。
他の例では、
使人言(人をして言はしむ)
というのは「人に言わせる」という意味の頻出の使役句形ですが
make him/her say
と言う風に、英語の、make 人 原形不定詞 というのと
構文が一緒です。
こんな風に漢文を英語をベースに見ていくと、それらに共通点があることから、句形をいったん忘れてしまっても、英語の知識を頼りに思い出せたり、返り点のない漢文でも、大意を取ることが簡単になったりするのです。
もっとも、元々別の言語ですから、
漢文では
・主語の省略が可能(英語は不可能)
・時制がない(英語にはある)
などの大きな違いもあります。
全て同じ!ということではありません。
手がかりの探し方の一つ、と考えるとよいでしょう。
このように英語をベースに漢文との関連性を踏まえることで、知識がどんどんリンクし、これまで以上に学習が進みやすくなります。
LFLの家庭教師ではこういった学校では教えてもらえない学習法も教えています。
お気軽にご相談いただけたらと思います。