「自己分析」という言葉をご存じでしょうか。
「自己分析」という言葉は、主に大学生の就職活動において
「自分の性格はどのような特徴があり、どういった仕事・企業に向いているのか」
を探るために行うものとして登場します。
しかし、この自己分析は高校生の進路選択、例えば、文理選択や大学選びをするときにも大変有効な道具となるのです。
そこで、このコラムでは高校生における自己分析の利用方法についてご紹介します。
頑張ってきたことの内容及びその理由や方法は?
そもそも自己分析とは、自分の長所や短所、さらには自分の価値観を客観的に把握するために行う作業です。
具体的には、頑張ってきたことに対してその理由や方法を探るべく、
「なんで?」
「どうやって?」
「なにが?」
「どれか?」
という問いに繰り返し答えていく手法が一般的です。
それによって、自己理解を深め、今後どうしていきたいのかを明確にし、進路選択の際の基準にするのです。
これを高校生を対象として置き換えて考えてみると、高校時代に頑張ってきたことに対してその理由や方法を探りして、それを通じて学時代をいかに過ごしたいかという点を明確にしていく作業になります。
具体例をご紹介します
ここでは、その一例を挙げます。
高校生が進路選択を行う場合に、高校時代に頑張ってきたことを通じて、大学時代をどのように過ごしたいのかを、以下のような問いに答えていくことで明確にしていきます。
(もちろん、お子さんの返答に応じて質問も多様にわたって分岐していきます。)
◆大学時代にもっとも力を入れたいことは?
↓
◆それを実現するための大学にはどんな条件が必要?
↓
◆それらの条件を満たす大学はどこ?
↓
◆全ての条件を満たすことが難しい場合、どの条件を優先させる?
↓
◆それらの条件を最も満たす大学はどこ?
これらの質問に答えていくことで、自分が本当に大学に求めているのが何なのか、そしてそれを叶えてくれるような自分にあった大学はどこなのか、ということが明確になってくるのです。
ちなみに、初めの質問にある
「力を入れたいこと」
というのは学問的な内容ばかりである必要はありません。例えば、「力を入れたいこと」がアルバイトである場合、以下のような絞り込みを行います。
◆大学時代にもっとも力を入れたいことは?
☆アルバイト
◆それを実現するためには大学にどんな条件が必要か?
☆必修科目が少ない
時間割の組み方に融通がきかせやすい
実際に両立させている人が多い
◆それらの条件を満たす大学はどこか?(WHAT?)
☆A,B,C,D,E大学
◆他に重視する条件はあるか?(WHAT?)
☆大学がターミナル駅に近いこと
家から1時間以内で通えること
◆それらの条件を満たすのはどこか?(WHICH?)
☆ターミナル駅に近い
家から1時間以内
◆全ての条件を満たすことが難しい場合、どの条件を優先させるか?(WHY?)
☆家から1時間以内
◆それらの条件を最も満たす大学はどこか?(WHICH?)
☆D大学
上記の流れはあくまでも一例です。
お子さんとのやりとりを繰り返す中で、自分の中での「ゆずれない条件」というのが明確になってくるのです。
この「ゆずれない条件」を満たした大学に入れば、
「この大学に入ったのは失敗だった」
とその選択そのものを悔やむ可能性というのは極めて低くなってくるでしょう。
第三者と一緒に行うのが理想
また、自分の中での優先順位を明確にした上で選ぶことは、後々「あのとき先生が言ったから」「あのときお母さんが言ったから」と人のせいにしてしまうことを防げるというメリットもあります。
そして、上記のような「自己分析」は自分ひとりで行うことも可能ですが、自分では気付かない点・気付きにくい点を指摘してもらうためにも第三者と一緒に行うのが理想的です。
最も近な大人である保護者の方と行うのも良いでしょう。
ところが、保護者の方と一緒に行っていると「親の願い」を挟みたくなってしまい、いつのまにかお子さん自身の自己理解を深めるための自己分析の場でなく、保護者の方の願いを叶えるための話し合いの場となってしまうケースも多いようです。
そこで、おすすめしたいのが、
- お子さんのご家庭での様子
- お子さんの勉強中の姿
の両方を熟知したプロ家庭教師という存在です。
プロ家庭教師はお子さんにとって身近な第三者であるため、お子さんに自己分析を促す存在としてもっとも適しているのです。
まとめ
私たちLFLの家庭教師は、お子さん自身の自己理解を深めるために自己分析を行うきっかけを積極的に与えています。
お子さん自身が自分の力で、適切な進路選択ができるように日々サポートしています。
もしお子さん自身の自己理解が浅く、自分の長所や短所、さらには自分の価値観を把握できずに将来の夢や目標を持てていない、といった状態でお悩みでしたら、ぜひ一度、LFLの家庭教師にご相談ください。
きっとお役にたてるのではないかと思います。